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横浜F・マリノスがラウンド16突破

　アジアチャンピオンズリーグエリート（ACLE）ノックアウトステージラウンド16の第2戦、横浜F・マリノスと上海海港との一戦が行われた。敵地での第1戦を1-0で先勝したホームのマリノスは、前回の対戦からスタメンを1枚変更。右SBには松原健ではなく、宮市亮が起用された。

　引き分け以上で突破が決まるマリノスは、開始早々2分に先制に成功する。植中朝日がビルドアップを引っかけて奪ったボールを山根陸が拾うと、再び植中にボールを預ける。植中は左サイドを駆け上がってきた遠野大弥へ丁寧なラストパス。これを遠野がゴール右隅に流し込み、貴重なゴールを奪った。

　対する上海海港も13分に決定機。マリノスの左サイドを完全に崩したが、ワン・ジェンアオの折り返しは、グスタボには合わず。ホームチームは事なきを得る。その後もやや押し込まれるマリノス。グスタボやJリーグでもプレーしたレオナルドに危ないシーンを作られる。

　嫌な流れだったが、追加点もホームチームに入る。29分、ハーフライン付近でセカンドボールを拾ったジャン・ クルードがボックス手前まで一気にドリブルで持ち上がると、DFラインの背後に抜け出したアンデルソン・ロペスにスルーパス。これをエースがGKとの一対一を確実に決めて、リードを2点に広げた。

　しかし5分後、アウェイチームが1点を返す。左からのCKをリー・アンが頭で逸らし、ファーサイドに詰めていたレオナルドが押し込んでゴールを奪った。

　その3分後には、遠野が再び、相手DFラインの裏を突き、見事なフィニッシュでネットを揺らしたものの、手前のプレーのアンデルソン・ロペスのオフサイドを取られ、ゴールは取り消しとなった。

　それでもホームチームは、45分に追加点。ジャン・ クルードが遠野とのパス交換で左サイドを突破すると、ボックス手前中央に待ち受けていたアンデルソン・ロペスにボールを預ける。ボールを受けた背番号「10」は、右サイドでフリーになっていたヤン・マテウスにパス。これを丁寧にヤン・マテウスがゴール左隅に流し込み、再び2点差に。このまま前半は終了し、3-1のマリノス2点リードで折り返す。

　後半も押し気味に試合を進めるマリノス。55分には中盤で存在感を放っていたジャン・ クルードが細かいパス交換から抜け出して決定的なシーンを迎えたが、決めきることはできなかった。ただそのプレーから得たコーナーキックのこぼれ球をジャン・ クルードが強烈なミドルシュート。これは左ポストを直撃したものの、このボールをサンディ・ウォルシュがダイレクトで振り切る。このボールをゴール前で収めたアンデルソン・ロペスが左足で沈め、4-1に。怒涛の攻めで点差を3点に広げた。

　一方の上海海港も73分に、リー・シュアイの左からのクロスにグスタボが頭で合わせ、ネットを揺らしたが、これもVARでオフサイドの判定。点差を縮めることができない。

　試合はこのまま終了し、4-1でマリノスの勝利。2戦合計5-1で準々決勝進出を決めた。

【得点者】
2分 1-0 遠野大弥（横浜F・マリノス）
29分 2-0 アンデルソン・ロペス（横浜F・マリノス）
35分 2-1 レオナルド（上海海港）
44分 3-1 ヤン・マテウス（横浜F・マリノス）
56分 4-1 アンデルソン・ロペス（横浜F・マリノス）