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負けなかったことはポジティブなこと
11日、東京ヴェルディは次節の名古屋グランパス戦に向けてのトレーニングを開始した。ここまでリーグ戦5試合終了時点での成績は1勝1分3敗の勝ち点4。苦しい状況が続いているが、前節のアルビレックス新潟戦が今季初出場となった林尚輝は、追いついて負けなかったことは自分たちらしさを取り戻している証拠だと、前を向いている。
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「なかなか勝てない状況が続いている中で、前節はリードされながらも追いつけたことはプラスに捉えてもいいのかなと。自分たちのやりたいサッカーだったり姿勢というのは徐々に示すことができているので、後ろ向きではなくポジティブに捉えています」
そう林が言う通り、追いついて引き分けに持ち込んだことは、復調の兆しなのかもしれない。リーグ戦6位という躍進を遂げた昨シーズン前半戦の引き分け数は9(後半戦も合わせると14)にも及ぶが、土壇場で追いついた試合が何回もあったことを思い出す。“勝ててはないけど、負けない”という粘り強さが、後半戦の自信にもつながっていたように思える。
では、昨シーズンのような東京ヴェルディ“らしさ”を見せるためには何が必要になってくるのだろうか。林のなかには2つのことが思い浮かんでいる。
「去年の自分たちの良さだったアグレッシブさと運動量というところが、今季はあまり出せていなかった。J1で1年間やってスカウティングもされている中でもう一度あのサッカーをやるには、やっぱり積極的に背後を取りに行く動きだったり、ラインを高くして前線の選手が守備に行くということは、より一層徹底しないといけない」
新しい何かではない、ヴェルディの最大の特長でもある“アグレッシブさ”をもっと追求することが大事だと強調した。そして、開幕以降、怪我の影響で外からチームを見ていた林だからこそ感じた、次なるフェーズに向けての課題についても言及している。
「あとは、アグレッシブさをどう出すかが大事。例えば、相手にリトリートされて自分たちがボールを持てる展開になったときに、そこからどうやってギアを上げていくか。そういう状況ではちょっと無理やり気味なプレーも必要になると思うんですけど、それをチームとして“よし”とするような構えっていうのが、最初のほうはなかったと思っていて。ただ、新潟戦でピッチに立ったときにはだいぶみんな割り切って、そういう構えができてきてるのかなと思ってます」
チャレンジ精神を持って、前線からの積極的な守備や縦への速い攻撃という“アグレッシブさ”を存分に見せてくれた昨シーズン。今シーズンも引き続きその特長を発揮することはもちろん、相手が警戒することでボールを持てる状況になったときには、ヴェルディはまた一味違う“アグレッシブさ”を見せる必要があるようだ。
(取材・文:水野裕介)
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