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「やっぱりそれが…」浦和レッズ、松本泰志が払拭した“ある迷い”。ずっと意識していた「嫌だなと思うこと」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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 2025明治安田J1リーグ第5節が8日に各地で行われ、浦和レッズはファジアーノ岡山に1-0で勝利。ようやく今季初の勝ち点3をゲットした。そんな試合で影のヒーローとなったのが松本泰志だ。これまでの試合、「迷い」がありながらプレーしていたというが、岡山戦の取り組みは、それを払拭するようなものだった。(取材・文:河治良幸)

浦和レッズを勢いづかせた松本泰志

浦和レッズ所属MF松本泰志
【写真:Getty Images】

 浦和レッズはホームでファジアーノ岡山を1-0と破り、リーグ開幕から5試合目にして今シーズン初勝利となった。

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 49分、浦和は安居海渡のクロスが相手に当たってゴール前に転がったボールを、FWチアゴ・サンタナが流し込みリードを奪う。終盤はFWルカオを投入した岡山の猛攻に苦しみながらも、200試合目のクリーンシートとなるGK西川周作を中心に守り切った。

 直接ゴールにこそ絡まなかったが、浦和が優勢に試合を運ぶ流れを作る役割を果たしたのが、サンフレッチェ広島から今シーズン加入したMF松本泰志だ。

 0-2で敗れた柏レイソル戦はボランチだったが、岡山戦はトップ下にポジションを上げて、持ち前の運動量を攻守に惜しみなく出し、チームを活性化させた。立ち上がりには右サイドバックの関根貴大から金子拓郎を経由して、相手ディフェンスに当たって背後に出たボールに松本が飛び出し、折り返しのクロスを逆サイドから飛び込んだマテウス・サヴィオに送った。

 結果的に、ボックス内でサヴィオがボールコントロールしたところを岡山の右ウイングバックである松本昌也にカバーされたが、浦和が勢いづくきっかけになったシーンだ。

 松本は「難しいことを考えるより、自分のストロングを出すことに集中しようというのは自分の中で整理がついたので、そこは良かったと思います。走らないと味方も空いてこないし、スペースも作れないので」と振り返る。

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