無効化されたゲーゲンプレッシング
来シーズンは公式戦での顔合わせが実現するだろうか。2014年1月24日、ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ2部所属のフォルトゥナ・デュッセルドルフとテストマッチを行なった。
ドルトムントにとって、ブンデスリーガの後半戦が始まる前で最後の練習試合となる。デュッセルドルフのホーム、エスプリ・アリーナには後期の開幕を待ちわびる23699人のファンが集まった。ちょっとしたお祭り騒ぎだ。
ドルトムントの先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBソクラティス、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにギュンドアンとサヒン、2列目は右からカンプル、ロイス、グロスクロイツ【FW】ラモス。
前半は、デジャヴ、の一言に尽きた。ドルトムントに対してデュッセルドルフは、3バックに左右のウイングバックの5枚でDFラインと、その前に2枚、ときには3枚のMFで引いて構えた。
ドルトムントはボールを持たされる。こうして相手の中でのボールロストを回避し、ドルトムントの攻撃の基本となるプレッシング、とりわけゲーゲンプレッシングを無効化する方法は、前半戦で相手チームが繰り返してきた光景である。
DFターにしっかりと対応されるなど、トップのラモスも依然として収めどころとはなりきれておらず、ドルトムントは攻撃のリズムを生み出していくことが出来ない。11分にはフンメルスからサヒンへの不用意なパスをカットされ、FWベンショップとバイデンフェラーの1対1の状況を作り出してしまう。