海外日本人選手 最新ニュース

【写真:Getty Images】
高く評価されている佐野
昨夏の移籍市場でドイツ・ブンデスリーガのマインツに加入したMF佐野海舟は、移籍初年度ながらすぐに定位置を掴むと印象的な活躍を残している。ドイツ紙『キッカー』は現地時間7日に、ブンデスリーガでもトップクラスの活躍を見せる佐野について伝えていた。
移籍後すぐに中盤でレギュラーに定着した佐野は、ここまで24試合を消化した段階で総走行距離278.4kmでリーグ3位、デュエル勝利数267回でリーグ6位とブンデスの中でトップクラスの数字を残している。昨季は勝点35の13位で降格圏とはわずか2ポイント差だったマインツも、24節終了時点で勝点41と昨シーズンの成績を上回り、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位につけている状況だ。
同メディアは、「彼はブンデスリーガで最高の守備的MFの一人と考えられている。昨夏、移籍金250万ユーロ(約4億円)で鹿島アントラーズから加入し、28年まで契約した佐野を獲得したのは大当たりだった」と、佐野の移籍がマインツにとって非常に大きいものだったことを指摘。そして、ブンデス移籍後にチームに馴染むことができたポイントについて語る、佐野のコメントについて紹介していた。
「確かに馴染むまで少し時間がかかった。それでも変わらず信頼を寄せてくれたボー・ヘンリクセン監督に感謝している。一番難しかったのはDFBポカール戦より遥かに高かったリーグ戦でのプレースピードだ。試合に慣れるまで時間が必要だった」
また、指揮官が佐野にデュエルへの取り組み方を説明する際に、戦術ボードを勢いよく叩いたことでボードが倒れてヘンリクセン監督の頭にぶつかった出来事についても佐野は言及している。
「最初の一瞬、かなり痛かったのではないかと心配だった。でも一緒にいたアシスタントコーチが笑っていたので、心配ないんだとわかった。(この出来事によって)全体的にチームの雰囲気について感じ取ることができた。真剣な対話ではあったが、それでも気楽さがあった。ボーはものすごく感情豊かな監督でありながら、とても前向きで、チームにポジティブな影響をすごく与える監督であることも感じたよ。こういう監督と一緒に仕事をするのは、今まで一度もなかったんだ」
ドイツ初挑戦でリーグでもトップクラスの成績を残している佐野が飛躍することができたのは、チームを率いるヘンリクセン監督の存在も大きかったようだ。
【関連記事】えぐい稼ぎ…。欧州日本人、高額年俸ランキング2024
大低迷…。欧州でまったく輝けなかった日本人選手10人
なぜ転落…。 日本の「消えた天才」サッカー選手10人 【了】