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昨季はリーグ戦30試合に出場しながら3得点に終わったベガルタ仙台FWエロンが、今季は開幕から存在感を示している。活躍の背景には、「こんなブラジル人は見たことない」と言わしめる不断の努力がある。苦しい時期を乗り越えたブラジル人FWは、幸せを感じながら仙台のためにこれからも戦う。(取材・文:小林健志)
「最初の6ヶ月間が一番難しかった」苦しい時期を乗り越えたエロンは輝きを放つ
今季のベガルタ仙台はFWのポジション争いが激しい。昨季J2リーグで13ゴールを決めたFW中島元彦がセレッソ大阪に復帰し、6ゴールを決めたFW中山仁斗はJFLクリアソン新宿へと移籍した。代わって仙台に加入したのは、長身で屈強なフィジカルを武器とするFW宮崎鴻、ハードワークができ、中盤とも絡みながら決定機をつくっていくFW荒木駿太ら。さらには昨季夏から在籍する長身FW梅木翼など、実力のある選手たちが激しく競い合う。開幕から3試合を終えて、一度も同じ先発メンバーで戦っていないことも、競争の激しさを物語っている。
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その中で好パフォーマンスを見せ、一歩抜け出した感のあるストライカーが、在籍2年目のブラジル国籍FWエロンだ。昨季も攻撃陣の核としての活躍が期待されていたが、チームに合流した時はコンディションがあまり良い状況ではなく、体も重そうな印象を受けた。前半戦は主に途中出場が多く、満足いく活躍とは言い難かった。
しかし、その中でもエロンは日々の練習に真面目に取り組み続けた。「最初の6ヶ月間が一番難しかったと思います。そういった難しい時間の中でも引き続き努力することが必ずいつか結果につながるという意識の中で練習させてもらったおかげで、なじむことができました」と苦しかった日々を振り返る。
前線からの激しいプレスを求める森山佳郎監督の戦術も忠実に実行し、しつこく相手を追い続けていたエロンの姿を見ていた森山監督は、昨季夏の中断明けの8月3日J2第25節清水エスパルス戦で先発起用を決断した。