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【写真:Getty Images】
佐野の活躍を地元メディアが称賛
ドイツ・ブンデスリーガのマインツ05に所属するMF佐野海舟は、昨夏の移籍市場で同クラブに加入してから印象的な活躍を見せている。ドイツメディア『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、佐野を含めた中盤の躍動ぶりが、昨季と比較してチームが飛躍した主な要因の一つであると伝えていた。
昨年は勝点35の13位でシーズンを終えていたマインツ。勝点は35で降格圏とはわずか2ポイント差と、最終節までギリギリの降格争いに身を投じていた。しかし、今季はまだ23試合を消化した段階で勝点38と昨年のポイントを上回っている。順位もヨーロッパの大会に出場できる5位につけており、降格争いに苦しんでいた昨シーズンと比較するとチームとして大きな飛躍を遂げたと言えるだろう。
同メディアは、23節を消化した段階で首位のバイエルン・ミュンヘンに次いで失点数が少ないこと、リーグ2位のインターセプトの回数や3位の空中戦勝利数を記録しているなど、チーム全体が良いパフォーマンスを維持していることを伝えていた。
そして、「マインツのサッカーの心臓部は中盤である」と前置きし、昨夏チームに加入した佐野とナディエム・アミリのコンビが優れている点について次のように言及している。
「アミリはプレーメーカーとして90分あたり11.49回のパスを前方へ送っており、その73.6%が成功している。全体的には彼のパスは85%が味方に通っていた。そしてアミリは佐野海舟という最高の相棒に出会った。この日本人選手は90分あたり11.3回ボールを奪い、今シーズンはすでに250回のデュエルを制し(リーグ7位)、2656kmの走行距離(リーグ4位)、1865回のインテンシブラン(リーグ4位)をこなしているのだ」
マインツはUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位フライブルクとは、わずか1ポイント差に迫っている。昨年は降格争いでシーズン終盤には非常に苦しんでいたものの、ここまでのパフォーマンスを維持できれば、CLやELなどヨーロッパの大会に来季参加できる資格を得ることができるかもしれない。
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