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【写真:Getty Images】
長谷川の完璧スルーパス
アメリカで開催されているシービリーブスカップ第3節、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)対アメリカ女子代表の試合が現地時間26日に行われた。試合は、なでしこが2-1で勝利している。この試合では、先発出場していたMF長谷川唯のスルーパスから日本に貴重な先制点が生まれていた。
オーストラリア女子代表、コロンビア女子代表に対して2戦連続4ゴールを奪い、好調を維持した中で迎えた宿敵アメリカとの一戦。引き分け以上で大会初制覇が決まるという状況の中、試合開始早々の2分に日本がスコアを動かした。
右サイドのスローインの流れから長谷川がボールを受けると、相手ペナルティエリア左手前で前を向く。MF籾木結花が最終ラインの裏を狙いボックス内に侵入すると、長谷川はそれを見逃さずに見事なスルーパスを通した。パスを受けた籾木がうまくターンすると、相手DFとGKが交錯。籾木は無人のゴールにボールを流し込んだ。
味方の裏抜けを見逃さなかった長谷川による完璧なスルーパス、そして相手の交錯を誘った籾木の見事なターンから生まれた貴重な先制点だった。その後、なでしこは同点に追いつかれてしまうものの、50分にFKから長谷川が放ったシュートのこぼれ球をDF古賀塔子が左足で押し込み、勝ち越し弾を奪うことに成功する。
この1点を守り切り、なでしこは2-1で宿敵アメリカ相手に勝利した。昨年夏のパリオリンピック準々決勝で敗れたリベンジを果たし、ニルス・ニールセン新監督の初陣となった大会を3戦全勝の優勝で締め括っている。