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Jリーグ 3日前

「ウチに長くいる選手じゃない」水戸ホーリーホック、津久井匠海の非凡な可能性。見据える先にある子どもの頃からの夢【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 明治安田J2リーグの第2節、水戸ホーリーホック対モンテディオ山形の試合は1-0で水戸が勝利した。この試合で移籍後初ゴールを決めた津久井匠海は、身長180cm体重75kgという恵まれた体格通り、スケールの大きさを感じさせるプレーを披露してくれた。そんな22歳の若武者が抱く子どもの頃からの夢とは。(取材・文:藤江直人)

右サイドを制圧した津久井匠海

津久井匠海
【写真:Getty Images】

 一人だけ異なる次元にいた。今シーズンから所属する水戸ホーリーホックで、初めてJ2リーグに挑んでいる22歳のホープ、津久井匠海がスケールの大きなプレーで右サイドを完全に制圧。豪快な移籍後初ゴールも決めて、昨シーズン4位の難敵・モンテディオ山形を1-0で撃破するヒーローになった。

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 開幕節でともに黒星発進を喫した両チームが、ケーズデンキスタジアム水戸で対峙した23日の第2節。0-0の均衡を水戸が破ったのは、中央のボランチの山﨑希一から右サイドでフリーの状態で張っていた津久井へ、長いサイドチェンジのパスが入った28分だった。

 前半開始直後から再三にわたって右サイドを崩していた津久井は、マークについた山形の左サイドバック山田拓巳に対して、まずは縦へ仕掛ける素振りを見せた。次の瞬間、内側のレーンを攻めあがってきた右サイドバックの飯田貴敬へ横パス。リターンを受けようと、すかさず右斜め前方へとスプリントした。

「タカくん(飯田)と組ませてもらう形が練習から多かったし、ああいうところでの自分の持ち味は相手の裏への抜け出しであるとか、アグレッシブなプレーなので。そこでワンツーでうまく抜け出して、多分、パスが少し短かったと思うんですけど、詰めてきた相手選手よりも僕の方が早く反応できました」

 飯田のリターンパスがやや弱く、下がりながら対応した山田も目測を誤る。35歳のベテランが見せた一瞬の隙を見逃さなかった津久井は、スプリントするコースを直角方向へ変えて山田の眼前でボールをカット。そのまま加速してペナルティーエリア内へと侵入し、角度のない場所から右足を振り抜いた。

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