FW本田圭佑【写真:Getty Images】
【日本 1-1(PK4-5) UAE アジア杯準々決勝】
AFCアジアカップの準々決勝、日本対UAEの試合が23日に行われ、日本代表はPK戦の末に敗戦。目標としていた連覇は達成できず、ベスト8で敗退となった。
1-1のまま、120分の終わりを告げるホイッスルが鳴った後、1番手のキッカーとしてゴール前へ歩み始めたのはFW本田圭佑。グループステージでは3戦連発でチームを勝利に導いてきた男に託されたが、シュートは枠外へ。
この結果に本田は「今まで多くのビッグプレイヤーがPKを外す姿をテレビで見てきたけど、これが今後も(映像に)残っていくのは自分としても悔しい」と94年アメリカW杯決勝ブラジル戦でPKを外した元イタリア代表ロベルト・バッジョ氏を引き合いに出して悔しさを口にした。
そのPKのシーンについては「蹴る前にいくつか駆け引きがあって、ギリギリまで見るか迷っていたけど、GKの反応を見て強めに蹴ろうと切り替えた。その結果しっかり当てられなかった」と振り返った。
そして、チームは敗退。この試合結果については「何を言っても敗者であることは間違いない」としながらも、「我々の方がいいサッカーをしていたことも間違いない。勝負を決する場面もいくつかあった」と内容では上回っていたことを強調。
それでも「それができずにPKまで行ってしまって負けたことが自分で情けない。受け入れざるを得ない」と苦しい胸中を明かした。
4年前の前回大会ではグループステージから苦戦の連続だった中で優勝という成果を手にした。その一方で、今大会ではグループステージを圧倒的な強さで通過しながら、決勝トーナメントでは1回戦となる準々決勝で敗退を喫した。
そのため、前回の方がチームの完成度で上回っていたのかとの質問には「結果はそうだけど、色々な面でそうではない。前回は『よく優勝できたな』という感じだったし、チームの完成度やサッカーの戦い方、技術においては今回の方が高かった。ただ、それと勝負は別ということ」と語った。
そして、最大の敗因には「厳しい勝負に慣れていないということ。勝たないといけないプレッシャーの中で勝てないのはその精神力を持ち合わせていなかったということ」と、連覇を達成するだけの精神面の強さがなかったことを挙げた。
【了】
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