貪欲に勝利を追求することを誓った長友
20日のヨルダン戦(メルボルン)からわずか2日。日本代表は早くも次なる大一番の前日を迎えた。彼らは23日夜、シドニーのスタジアム・オーストラリアで準々決勝・UAE戦に挑む。
相手は中3日の試合間隔があるのに対し、日本は2日。しかもメルボルンからシドニーへの移動も強いられており、条件面では明らかに不利だ。それを含めて勝ち切ることが2連覇への絶対条件。
ハビエル・アギーレ監督も「相手に敬意を払うが、我々には勝てる力があると思っている」と勝利への意欲と自信をのぞかせた。
その前日会見に長友佑都(インテル)も出席。今大会に入ってからほとんどメディアに口を開いていない左サイドバックの登場とあって、多くの報道陣が集結。
「まず意気込みですけど、勝ちたいという、この一言だけです。この一言に全てが詰まっている」と彼は貪欲に勝利を追求していくことを誓った。
その長友は、半年前の2014年ブラジルW杯で「本物の長友佑都を見せたい」と世界を驚かす活躍をしようと虎視眈々と目論んでいた。そのために特別なフィジカルトレーニングを積み重ねてか、世界トップと互角に戦える屈強な肉体を手に入れたはずだった。
ところが、ご存じの通り、結果は理想とは程遠い惨敗に終わった。本田圭佑(ミラン)、岡崎慎司(マインツ)、香川真司(ドルトムント)と主力の誰もが激しいショックを受けたが、長友の落胆は自身の価値観を根底から覆すほどの凄まじさだったという。
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