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若くして評価され、「天才」と称される選手たちがいる。しかし彼らがそのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみ、コンディションを落としていく者もいる。今回はJリーグクラブの育成組織で期待を集めながらも、才能を発揮しきれなかった選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。対象はユース出身者のみ
MF:柴原誠(しばはら・まこと)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年4月23日
下部組織:清水エスパルスユース出身
主な在籍クラブ:清水エスパルス、FC岐阜、福島ユナイテッドFC
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柴原誠は、ジュニアユースから清水エスパルスの下部組織で育ち、各世代別の日本代表を経験してきたが、プロとしてはほとんどインパクトを残せなかった。
1992年生まれの選手を中心とするチームは、2005年にU-13世代の国際大会「MBC国際」で優勝し、「プラチナ世代」として期待を集めた。この世代で、宇佐美貴史らと並び天才と評されたのが柴原だった。
柴原は成長を重ね、U-17まで各世代別代表に名を連ね、2011年にトップチーム昇格を果たした。しかし、清水でプレーする機会はなく、2013年にFC岐阜へ期限付き移籍。2014年は福島ユナイテッドFCに移籍してJ3で12試合に出場したが、このシーズン限りで現役引退を発表した。
柴原は圧倒的なテクニックと創造性に加え、前線への飛び出しからゴールを決める得点感覚も持っていた。しかし、166cmという小柄な体格がプロの舞台で戦う上で課題となり、出場機会を得ることが難しかった。
現役引退後、柴原はすぐに清水エスパルスのスクールコーチに就任し、指導者としてのキャリアをスタートさせた。2021年には静岡県内でFCガウーショというクラブを設立。同クラブは昨年末に開催されたJFA第48回全日本U-12サッカー選手権大会の静岡県代表として出場するほどの成長を遂げている。
FCガウーショの公式サイトによると、同クラブは学年ごとのクラス分けではなく、身体の成長に応じたクラス分けを採用しており、「選手一人ひとりの将来を見据え、成長できる環境が整っています」と紹介されている。フィジカルに課題があった柴原だったからこその育成方針と言えるかもしれない。
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