守備への意識、強すぎてもいけない
――ザックジャパンは2試合で22人の選手を起用しました。こうなると読めないのが韓国戦の先発メンバーです。
「日韓戦は、お互い初戦のメンバーがベースになると思う。韓国の2試合も観たが、初戦からガラッとメンバーを入れ替えた2試合目はかなり出来が悪かった。日本は多少のメンバー変更は考えられるが、中国戦のメンバーが中心になるだろう」
――韓国戦はいつも独特の雰囲気の中、行われます。
「それはこの試合でもあるだろうね。韓国の対日本への意識がどう試合に影響するのかは楽しみだし、日本も気合いが入っていると思う。得点はとれているわけだし、攻撃への意識はすごくいいと思う。
必要以上に怖がることはない。守備への意識が強すぎると良くない流れになるだろう。何より、勝ち切ることが大事。大会を通じて勝利に向かう、だからこそ得られるものがある。もちろん、守備での課題が改善されたわけではないから、そこは継続的に課題を持ち続けるべきだけどね」
――2試合を観て、ザッケローニ監督が信頼を置いていると感じる選手は誰でしょう?
「合宿での練習、オーストラリア戦を見ると山口螢と工藤(壮人)だね。山口はボランチとしてのボール奪取や展開力、前線への攻め上がりとか、総合的な評価が高い。工藤もそう。技術もあるし、スタミナもある。踏ん張りが効く感じなんだよね。恐らくこの2人は使ってくると思う」
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