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日本代表 10年前

日本代表、成功への鍵は“互いに熟知し合うこと” 固定メンバーがもたらすものとは

ハビエル・アギーレ監督はグループステージを3連勝した日本代表のスターティングイレブンをいずれも固定して挑んでいる。他の強豪国は、この先の連戦に向けて主力をうまく休ませながら、ローテーションを採用している。だが、日本代表の指揮官は一貫してメンバー固定の姿勢を継続している。

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

固定メンバーを一貫するアギーレ監督

日本代表、成功への鍵は“互いに熟知し合うこと” 固定メンバーがもたらすものとは
GL3戦でメンバーを固定してきたハビエル・アギーレ監督【写真:Getty Images】

 会見の席に付いた時、彼は安心した様子だった。そして会見が終わるとスペイン人記者と冗談を言い合い、笑顔を見せる場面もあった。

 アジアカップ開幕前、ハビエル・アギーレ監督を取り巻く様々な論争が巻き起こった。“八百長スキャンダル”の影響で、彼を解任すべきという声も少なくなかった。

 だが、グループリーグの行方を決定付けたヨルダン戦前のこの会見で、メキシコ人監督はリラックスした曇りの晴れたような表情をしていた。

 たしかにパレスチナやイラクは厳しい相手という訳ではなかったが、最初の2試合に勝利したことで、ある程度は満足出来た。もしかすると、噂にあるようにすでに日本代表監督としての将来が決定しているのかもしれない。それがアギーレにとって、良いものか悪いものかは分からないが、いずれにしろ自身の立場が明確になっていれば、今のタスクに集中することができる。

 もしアギーレが解任となった場合も、アジアカップで優勝すれば有終の美ということになる。そして、監督を続けるのであれば、これからの仕事にそのまま全力を注ぐことができる。

 いずれにせよ、アギーレのチームはヨルダン戦の勝利で3連勝を飾った。さらに、これで3試合連続で同じスターティングイレブンを起用した。

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