「記者席から見ていると綺麗。シンクロみたい」
日本代表は20日、アジア杯グループステージ最終節でヨルダンと対戦し、2-0で勝利を収めた。
この試合について、現地オーストラリアで取材するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に話を聞いた。
――ハビエル・アギーレ監督は、3試合連続でGK川島、DF酒井高、吉田、森重、長友、MF長谷部、遠藤、香川、FW本田、岡崎、乾を起用しました。ここまで、パレスチナとイラクを相手に連勝したものの、この試合で敗れれば一転してグループステージ敗退の可能性もあるため、選手を入れ替えずベストメンバーを選択した格好ですね。
「確実に勝ち点3を取りたいんだと思う。引き分けでも突破だけど、3連勝で終わりたいので、早めに試合を決めたいんだろう」
――日本は立ち上がりからペースを握っています。11分の乾のシュートシーンは香川のクロスがラインを割ったと判定されましたが、24分に岡崎のシュートのこぼれ球を本田が詰めて先制点を決めました。どちらも良い攻撃の形でしたね。
「3試合連続で同じメンバーを起用した効果が出ている。全員で連動した動きができていて、記者席から見ているとすごく綺麗。シンクロナイズド・スイミングみたい」
――逆に、ヨルダンの印象はどうですか?
「かなり引いてしまっている。日本に多くのスペースを与えている」
――前半はそのまま1-0で折り返しましたが、後半に向けて改善したいポイントはありますか?
「特にはないかな。強いて言うなら、やっぱりシュートの精度。スタメンを休ませるためにも早めに追加点が欲しい」
――では、後半に交代で見たい選手は?
「ストライカーだね、豊田や武藤、小林。彼らの自信をつけるためにも」