最終戦の舞台は“聖地”蚕室総合運動場
東アジアカップもいよいよ、28日の最終戦を残すのみとなった。日本代表は勝点4、韓国代表と中国代表は勝点2で並び、オーストラリア代表は勝点1。最終戦の結果によって日本、韓国、中国の3チームに優勝の可能性が残っており、気の抜けない戦いになるのは必至だ。
それも最終戦が日本と韓国となればなおさらだ。しかも、開催スタジアムは蚕室(チャムシル)総合運動場である。ここは1988年のソウル五輪のメインスタジアムであり、その後は韓国サッカーの“聖地”に位置づけられるほど、数々の名勝負が生まれた場所だ。
2002年の日韓ワールドカップ開催に合わせてソウルワールドカップスタジアムが建てられたあとは、使われることはなくなったが、2000年4月26日以来(1-0で韓国が勝利)、13年ぶりに日韓戦が同地で行われるのである。だから韓国としては、なおさら負けられない。
今大会の日本は初戦の中国に3-3で引き分け、オーストラリアに辛くも3-2で勝利するも、守備に不安を残す結果となった。一方の韓国は、オーストラリアと中国を相手にともに0-0のスコアレスドローと得点力に課題が残った。
守備が不安の日本、得点が入らない韓国。同大会での両国の悩みは対照的だが、韓国メディアは注目の日韓戦に向け、2試合を終えた今大会の日本代表をどのように見ているのだろうか。
【次ページ】日韓戦。韓国メディアの焦点は?