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2025シーズンのJリーグ開幕に向けて、J1の清水エスパルスはJ2のジュビロ磐田と対戦した。45分4本の形式で行われる予定だった練習試合は荒天の影響により2本目の途中で打ち切りとなったが、清水にとっては実りある内容に終わっている。3年ぶりのJ1挑戦となる今季は、どのような戦いを見せるだろうか。(取材・文:河治良幸)
船出は順調に見える清水エスパルス
3年ぶりのJ1挑戦となる清水エスパルスは、鹿児島キャンプの総仕上げとしてジュビロ磐田と練習試合を行った。ドウグラス・タンキの2得点により清水が2-0とリードしたところで、雷雨により続行不可能。セカンドセットで臨むと見られた3、4本目は行われず、両クラブの合意により打ち切られた。
それ自体は非常に残念な結果ではあるが、清水が新戦力の融合も含めて、順調にチーム作りが進んでいることは十分に確認できる内容と結果だった。
「ポジティブな雰囲気がずっと10日間流れていましたから。やはり1年間の中でいい時も悪い時もありますし、当たり前ですけど、そういう浮き沈みのある中で、いかにそれを小さくできるか、その中でも全員が矢印を前にポジティブに向けながらできるかだと思ってますので。そういう集団になりつつあると思います」
清水を率いて3シーズン目となる秋葉忠宏監督は「昨年以上に走りこみましたし、昨年以上に厳しい努力をしました」と主張する。同氏としては、選手に負荷がかかった状態で、どう戦いぬくかを確認したかっただけに、練習試合が思い通りできなかったことは想定外かもしれない。
だが、少なくともジョン・ハッチンソン新監督がポゼッションとハイプレスを植え付ける磐田に対して、試合中に守備を修正しながら、無失点のまま自分たちのリズムに引き込んで、中原輝のCKと高木践のクロスから、ドウグラス・タンキの2ゴールにつなげたパフォーマンスに手応えを感じているだろう。