Jリーグ 最新ニュース
浦和レッズの最大の課題である得点力不足。今オフはその解決のために大型補強を行なった。なかでも期待されるのが「夢でした」と語るほど浦和を憧れの対象としてきた松本泰志だ。サンフレッチェ広島で確かな地位を築いていた松本があえて移籍を選択した理由は、目先ではない、1年半後の自分を想像したことにあった。(取材・文:元川悦子)
得点力不足解消へ。松本泰志がキャンプでの調子を振り返る
2025年のJリーグ開幕まで2週間。各チームの調整も最終段階に突入している。
1月12日から約3週間の沖縄キャンプを行っていた浦和レッズも仕上げの段階。ここまで東京ヴェルディ、沖縄SV、ガンバ大阪などとトレーニングマッチを消化。2月1日にラストの名古屋グランパス戦を残しているが、昨年9月のマチェイ・スコルジャ監督復帰後、最大の懸案だった得点力不足解消への道筋が徐々に見えてきた印象だ。
28日のG大阪戦を例に挙げると、相手のハイプレスがハマった1本目はなかなか決定機を作れず苦しんだが、2本目になるとボールを握る形が増えていく。そして、GK一森純のミスパスを奪ったマテウス・サヴィオのシュートの跳ね返りをチアゴ・サンタナが決め、待望の先制点を手に入れた。
そこからゴールラッシュを見せたのが、サンフレッチェ広島から加入した松本泰志だ。背番号6が奪ったチーム2点目はタテのボールに抜け出した原口元気のお膳立てを確実に押し込んだもの。続く3点目は石原広教のタテパスに反応し、背後への抜け出しから右足を振り抜いた。
「ボランチで1点取ったのは大きいし、トップ下で1点取れたのも大きかった。特に2点目は広教といい関係を築けていて、ああいうボールをつねに要求しているので、それがうまくいった形でした。(長倉)幹樹もおとりになってくれた。そこは話し合っているわけじゃないですけど、自分が『イケる』と思ったタイミングで出ていくようにしています」と本人も自信を深めている。