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【写真：Getty Images】

佐野の活躍に現地も注目

　ドイツ・ブンデスリーガに所属するマインツMF佐野海舟は、昨夏の移籍市場で同クラブに加入すると瞬く間に先発の座をつかみ印象的な活躍を残している。ドイツ紙『キッカー』は、同じく過去にドイツで活躍したサッカー日本代表MF遠藤航と佐野を比較し評価していた。

　同メディアは、「遠藤は23年に退団するまでの4年間、VfBシュツットガルトで試合を形作ってきた」と前置きし、「当時26歳だった遠藤はドイツの前はベルギーで過ごしており、比較的スムーズなスタートだった。それでも彼が初出場を果たすまでには、12節までの時間がかかっている」と日本代表キャプテンのドイツ時代を振り返りつつ、佐野について次のように語っている。

「もちろん佐野はマインツでそこまでにはまだ到達していない。しかし、マインツに入団した時は（遠藤よりも）3歳年下だった佐野にとって物事はゼロから一気に100まで進んだ。彼の先発出場率は100%だ。24年の夏に彼と契約したのは成功である。400人を超えるブンデスリーガのプロ選手の中で、デュエル勝利数において4番目に高い数字を持っている。また、優れたカウンタープレスのアクションと相手ボールをインターセプトする姿も印象的だ」

　一方で、「遠藤と比べてまだ足りないのは際立った攻撃面への貢献だ」と指摘し、「佐野のリーダーとしての資質はまだ隠されており、それは彼の非常に控えめな性格に関係している。チームの副キャプテンは、『もし彼が自分自身を少しでも発揮できれば彼は信じられないほど完璧なMFだ。彼のジャンプの仕方、デュエルでの賢さ、そしてそれら全てが言語を理解することなく行われていた。非常に賢い少年に違いない』と語っている」と、今後佐野はさらに飛躍する可能性があると言及していた。