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これぞアーセナル本来の強さ。なぜ10人の状態で勝つことができたのか。ウルブズ攻略の秘訣【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第23節ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ対アーセナルが現地時間25日にモリニュー・スタジアムで行われ、1-0でアーセナルが勝利した。アウェイチームは前半終盤から1人少ない状況に陥ったが、相手に主導権を渡さず粘り勝ち。世界中の注目を浴びた主審のジャッジに隠れているが、アーセナルの強さの本質が見えた試合となった。(文:竹内快)

議論を呼んだ主審のジャッジ


【写真:Getty Images】

 希望か、勇気か。アーセナルは間違いなく勝ち点「3」以上のものをサポーターにもたらしただろう。

 こんな試合展開を誰が予想できただろうか。マイケル・オリヴァー主審がマイルズ・ルイス=スケリーに対してハーフタイム前にレッドカードを提示したことにより、アーセナルはウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦の45分以上を10人で戦うことを強いられた。

 今季よりプレミアリーグは各試合の判定についての公式見解を伝えるX(旧Twitter)アカウント『プレミアリーグ・マッチセンター(@PLMatchCentre)』を新たに開設している。同アカウントはポストを通してオリヴァー主審のジャッジを以下のように解説している。

「ルイス・スケリーに対するレフェリーのレッドカードの判定はVARによって確認され、彼のチャレンジは深刻なファウル・プレーであったとみなされた」

 スケリーのタックルがウルヴズのカウンターを阻止することを意図して行われたことは明白だが、それが一発退場に値する危険なプレーだったかどうかが世界中で議論の的になっている。ミケル・アルテタ監督も試合後のインタビューで「レッドカード取り消し」の可能性について言及した。

 この判定の正統性について私たちがいくら議論しても変わることは無いだろう。今後の動きを固唾をのんで見守っていく必要がある。

 ここでは、アーセナルが数的不利な時間を乗り越え、勝利を手にすることが出来た理由について考えたい。なぜアーセナルはスケリーを欠いた10人で貴重な勝ち点3を手にできたのだろうか。

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