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日本代表 10年前

大器晩成の男・遠藤、ついに代表150戦達成。衰えぬ意欲、百戦錬磨の老獪さが日本を勝利へ導く

アジア杯グループステージ第2節、イラク戦でも異彩を放つプレーで勝利に貢献した遠藤保仁。この試合では、代表キャップ150試合も達成。その百戦錬磨の老獪さで日本の勝利に不可欠な存在となっている。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

記念すべき試合で確実に勝利

大器晩成の男・遠藤、ついに代表150戦達成。衰えぬ意欲、百戦錬磨の老獪さが日本を勝利へ導く
代表キャップ150試合目の記念すべき節目を迎えた遠藤保仁【写真:Getty Images】

 連覇をかけて2015年アジアカップ(オーストラリア)に挑んでいる日本代表。12日の初戦・パレスチナ戦(ニューカッスル)は4-0の白星発進となったが、16日の第2戦・イラク戦(ブリスベン)直前に行われた同組のヨルダン対パレスチナ戦で、ヨルダンが5-1で圧勝したことから、準々決勝進出を巡る争いは三つ巴の様相を呈してきた。

 日本としてはイラクに勝って勝ち点を6に伸ばし、20日のヨルダンとの最終戦に向けて有利な状況に立ちたかった。

 その思惑通り、この日の日本は立ち上がりから非常に連動性の高い攻撃を繰り出すことができていた。本田圭佑(ミラン)がドリブルでタメを作った瞬間に香川真司(ドルトムント)がスッと前線に飛び出してフリーになった開始11分の決定機を皮切りに、完璧な決定機を何度も作る。

 だが、本田の17分のヘッドは右ポストを叩き、22分の香川の飛び出しはGK正面に飛んでしまう。このこぼれ球に本田が詰め、PKを決めていなかったら、ドローという結果も十分にあり得た。

 本田は後半にも2度のビッグチャンスをクロスバーとポストに阻まれ、香川もたびたびGK正面にシュートを蹴ってしまうなど、点を取るべき選手が決めきれなかったのは、今大会中に改善しなければいけない課題といえる。

 それでも、大ベテラン・遠藤保仁(G大阪)の代表キャップ150試合目の記念すべき節目のゲームを1-0で確実に勝利できたのはチームにとって前向きな材料だった。

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