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柏レイソルが17日に新体制発表会を開催した。新加入選手として早速黄色のユニフォームを身に纏った小泉佳穂だが、計4シーズンを過ごした浦和レッズではある葛藤を抱えていたという。監督交代が目まぐるしく起きた昨季に何を感じたのか。そして、かつての恩師が率いる新天地で小泉に求められる2つのこととは。(取材・文:藤江直人)
「黄色い服の姿の自分がすごくしっくりきている」
新天地の柏レイソルの一員として、新シーズンへ向けて始動して10日あまり。浦和レッズから完全移籍で加入したMF小泉佳穂の表情を、思わずほころばせる新たな発見があった。
千葉・柏市内で17日夜に行われた新体制発表会後の囲み取材。メディアから「しっくりきているように見える」と問われたプロ7年目の28歳は「そうそう、そうなんですよ」と声を弾ませた。
「柏レイソルの練習着を着て、新体制発表会ではこうしてユニフォームも着ましたけど、黄色い服の姿の自分がすごくしっくりきている。このチームに来てうれしく思ったひとつですね」
先の全国高校サッカー選手権を制した群馬県の強豪・前橋育英高校から青山学院大学をへて、2019シーズンに加入したJ2のFC琉球のクラブカラーがベンガラ(エンジ)。2021シーズンに移籍した浦和はお馴染みのレッド。まったく異なるイエローに、小泉が早くも心身ともに染まっているのはなぜなのか。
ひとつは移籍に至った経緯となる。2021シーズンから2年間にわたって浦和を率い、自身を琉球からJ1の舞台へ引きあげてくれた恩師で、今シーズンから柏の指揮を執るスペイン出身のリカルド・ロドリゲス新監督のたっての希望で、柏は小泉を含めた10人もの選手を他のJクラブから獲得した。