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プロでも大成功! 高校時代から凄かった最強の選手(6)日本中を魅了! 歴代屈指のテクニシャン

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

高校サッカー ニュース

 全国高等学校サッカー選手権大会では多くのスターが誕生し、そのままプロとして大成した選手も多い。今回は、過去の選手権で強烈なインパクトを残し、のちにサッカー日本代表でも活躍した選手をピックアップして紹介する。

MF:乾貴士(いぬい・たかし)


【写真:Getty Images】

生年月日:1988年6月2日
出身高校:野洲高等学校
主な在籍クラブ:セレッソ大阪、フランクフルト、エイバル、清水エスパルス

 乾貴士は、第84回全国高等学校サッカー選手権大会で旋風を巻き起こした野洲高等学校の主力だった。

 当時2年生だった乾は、青木孝太や楠神順平ら1学年上の先輩たちとピッチで躍動した。高い技術と流れるようなパスワークを武器とした野洲のサッカーは、当時「セクシーフットボール」と称され、大会を勝ち進むにつれて注目度は高まった。

 決勝戦では鹿児島実業高等学校と対戦。試合は前後半を終えて1−1で延長戦に突入した。この激闘でも、野洲の「セクシーフットボール」が観衆を魅了する。

 延長後半の8分、乾が右サイドでサイドチェンジのパスを受け、ドリブルで中へカットイン。ヒールで落として観衆をどよめかせると、鹿児島実業の守備を完全に崩し、瀧川陽がゴールを決めた。この1点が決勝点となり、野洲は選手権初優勝を果たした。

 高校卒業後、横浜F・マリノスでプロキャリアをスタートした乾は、セレッソ大阪でブレイク。その後ヨーロッパに舞台を移し、スペインのエイバルではレギュラーとして活躍。日本人史上初となるスペイン1部リーグ100試合出場を達成するなど、その名をスペインリーグ史に刻んだ。

 身長は169cmと決して高くないが、高校時代から抜群の技術を誇り、プロでは組織的な守備も磨き続けた。その姿勢で日本サッカー界を代表する選手に成長した。

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