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横浜F・マリノスは11日、2025シーズンの新体制発表会を行い、今季から指揮を執るスティーブ・ホーランド監督が登壇した。昨季はシーズン途中に監督解任があり、9位という成績に終わった。優勝を知るメンバーが抜けた中で迎える今季、新指揮官はどのようなチームを作っていくのだろうか。(取材・文:ショーン・キャロル)
世界的名将に仕えてきた横浜F・マリノス新指揮官
横浜F・マリノスの新監督としてお披露目されたスティーブ・ホーランドが受けた最初の質問が、ガレス・サウスゲートについてだったのは、おそらく避けられなかっただろう。
というのも、54歳のホーランドは直近で、サウスゲートのアシスタントとしてイングランドU-21代表およびフル代表で11年間仕えてきたからだ。監督を務めるのは、2007年から2008年にかけてクルー・アレクサンドラで指揮を執って以来の監督就任となる。
だが、1月11日に行われたマリノスの新体制発表会で新監督として初めて登場した際、ホーランドの言葉からは独自の道を切り開き、マリノスの信頼に応えたいという決意が早々に伝わった。これまでの経歴を見る限り、彼はこの大役を務めるチャンスを得るに値する人物であることは間違いない。
「就任する以前、私が50年以上生きてきた中で、イングランド代表が準決勝に進んだのは2回だけだった。だから、私たちが成し遂げた時期は、その文脈で考えると本当に成功した時期だったと思う」
ホーランドはサウスゲートとともにイングランド代表をEURO(欧州選手権)で2度の準優勝、ワールドカップで準々決勝と準決勝に導いた実績について語った。
また、プレミアリーグの名門チェルシーでのキャリアにも触れた。「チェルシーでは8年間働き、その間に7人の異なる監督の下で経験を積んだ。5人はチャンピオンズリーグで優勝していて、レアル・マドリードを率いた監督もいた。素晴らしい学びの機会だった」と述べている。
「ガレスとの関係は、チェルシーでアシスタントをしていたときとは少し違っていて、基本的にトレーニングの大部分を私が計画し、実行していた。チェルシーでは監督によってその役割が異なっていた」と言い、さらにこう続ける。