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昨年5月に高岡伶颯(日章学園)のサウサンプトン加入内定が発表された。高岡のようにJリーグを経由せずに海外挑戦を決断する選手は多くなく、一般的に海外移籍は言語や文化、環境面で苦戦する可能性が高い。そのリスクは承知の上で、さらなる成長を目指し欧州サッカーの舞台へ。今回は若き頃から輝きを放ち、高校卒業後に海外のクラブへ羽ばたいた逸材を紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は2025年1月10日時点。
DF:チェイス・アンリ
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年3月24日
加入先:尚志高校→シュトゥットガルト
「超高校級」のディフェンダーとして名を馳せたチェイス・アンリもJリーグを経由せずにプロ入りを果たしている。
現在20歳のアンリは、尚志高校時代からその圧倒的な機動力と日本人離れしたフィジカルの強さで注目を浴びてきた。同選手は高校卒業後の進路に大学進学やJリーグのクラブへの加入を選ばず、海外挑戦を選択。シュトゥットガルト(ドイツ)をプロキャリアのスタート地点に定めた。
加入当初はレギオナルリーガ(ドイツ4部相当)に所属するセカンドチームで技術を磨いていたが、今季開幕前に待望のトップチーム昇格を掴み取った。
欧州屈指のレベルを誇るブンデスリーガで、アンリは今季ここまで12試合に出場中だ。まだ20歳と若く、伸び代を大きく残しているのにも関わらず、熟練の選手たちと互角に渡り合っている。データサイト『SofaScore』によると、今季リーグ戦の空中戦勝率は57%を記録した。また、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも、スター軍団のレアル・マドリードなどを相手に、堂々たるパフォーマンスを披露している。
その成長過程とともに気になるのは、アンリが将来、日本以外の代表チームでプレーする可能性があることだ。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた同選手は、日本とアメリカ合衆国どちらかの代表を選ぶことができる。
もちろん、アメリカ合衆国側も成長著しいアンリに関心をもっているはずだ。同選手の決断はそれぞれの代表の未来に大きな影響を与えるだろう。
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