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サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
50位:ガイナーレ鳥取(50)
2024リーグ戦成績:13位(J3)
2024シーズンホームグロウン人数:4人(27位タイ)
2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:2,434人(53位)
2023年度営業収益:約4億6900万円(55位)
2011年~2013年の間、J2リーグを戦っていたガイナーレ鳥取。2014年にJ3に降格してから、なかなかカテゴリーの壁を越えられずに10年が過ぎた。
元々クラブの経済規模は大きくなかったが、2020年のコロナ禍以降は特に厳しい財務状況にある。同年から4期連続で債務超過(負債が資産を上回る)に陥っており、目下改善を急いでいるところだ。
その道のりはやや険しく、2023年度の売上は前年比1700万円の減収。直近2年間のリーグ戦におけるホームゲームの平均観客数も2,280人(2023シーズン)、2,434人(2024シーズン)と、1度も3000人台を下回らなかったJ2時代と比べると物足りない。
ポジティブな点をあげると、2,434人という動員記録はコロナ禍以降最多であることだ。のちにアルビレックス新潟や浦和レッズで活躍するレオナルドがリーグ得点王に輝いた2018シーズン(2,657人)に次ぐ平均観客数である。
財務の改善と平均観客動員数の向上のためにも、J2復帰は重要な目標だ。昇格に最も近づいたのもレオナルドが在籍していた2018年(3位)だが、2024シーズンにチーム最多の11得点をあげた松木駿之介が新シーズン開幕を前に藤枝MYFCへ移籍した。鳥取がチームとしてどのような戦いを選択するかに注目が集まる。