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ダニ・オルモとパウ・ビクトル、一転して出場可能に

　選手登録不可だったバルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモとFWパウ・ビクトルの二人が、スペインスポーツ高等評議会（CSD）によって暫定登録が認められた。この結果、CSDが最終判決を下すまで出場可能になったと、英メディア『BBC』が報じている。

　バルセロナは今夏、チームに所属するデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンやウルグアイ代表DFロナルド・アラウホが長期離脱したため、この2人の給与枠の一部を使うという特例措置を使った。そして、ライプツィヒからオルモを完全移籍で獲得して2030年6月までの6年契約を結んでいる。しかし、クリステンセンやアラウホの復帰に目処が立ったことで、バルセロナは給与上限の規定を満たすために、新たな収入を確保する必要性が生じた。だが、昨年12月31日の期限までに書類提出が間に合わなかったことで、ラ・リーガとスペインサッカー連盟（RFEF）によりオルモとビクトルの選手登録が削除された。それはオルモが契約を解除し、フリーで他クラブへ移籍する可能性があることを意味する。その最悪の事態を回避するため、バルセロナはCSDに異議申し立てを行っていた。

　スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝のアスレティック・ビルバオ戦には間に合わなかったが、功を奏してオルモとビクトルの選手登録が暫定的にCSDに承認された。同メディアは「オルモとビクトルは、CSDが最終判決を下すまで出場可能となる」と報じている。しかし、この決議はラ・リーガとRFEFが主張する機会を与えることなく採択されたため、ラ・リーガは「適切な控訴を申し立てることも視野に決定の内容を徹底的に検討するとともに、決定に全面的に反対することを表明する」との声明を出し、徹底抗戦する構えを見せた。なお、今回の裁判は3度目であり、過去2度の訴えは却下されている。