「最後の部分とかの精度を上げて行けば勝てる」
12日の初戦・パレスチナ戦を4-0で勝利し、2015年アジアカップ(オーストラリア)連覇への力強い一歩を踏み出した日本代表。
しかしながら、優勝候補に挙げられるオーストラリアや韓国、中国までもグループ2連勝と非常に順調な滑り出しを見せている。アジア王者の日本もライバル国に負けてはいられない。
そんな彼らは13日のクールダウン後にニューカッスルからブリスベンへ移動。14日夕方に市内練習場で現地初練習を行った。この日のブリスベンは高温多湿の気候で、時折、強い雨も降っていた。
「こういう湿度があるところは特に大変。湿度はやっぱり苦手です。でも今に始まったことじゃないから、覚悟しています」と香川真司(ドルトムント)も顔を曇らせていたが、環境の違いを克服していくことが、国土の広いオーストラリアで頂点に立つ秘訣と言えるだろう。
16日のイラク戦はこうした過酷な気象条件に加え、ユーニス・マフムード(アル・アハリ)ら個人能力の高いアタッカー陣との対峙ということで、タフな試合が予想される。
2014年ブラジルWアジア杯アジア最終予選でも彼らと戦っているキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)は「イラクはとにかくチーム全体として若くて、キャプテンのFW(マフムード)以外は1990年代生まれの選手がほとんど。
若い年代で結果を残してきている選手たちなんで、非常にイキがいいというか、勢いがあるし、見ていてもしっかりボールをつなごうとするサッカーをしているんで、今までのフィジカルを前面に押し出してくるイラクとはちょっと違うのかなって感じはしています。
サイドにも速い選手はいますし、気をつけなければいけないところも多い。それ以上に、自分たちが前回の試合でうまくいかなかった最後の部分とかの精度を上げて行けば勝てると思います」と準々決勝進出決定のかかる大一番のポイントを説明していた。