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2025年となり欧州主要リーグの冬の移籍市場が開幕した。Jリーグがオフシーズンのこの時期で日本から海外に移籍する選手もいるが、欧州のクラブがシーズン途中のこのタイミングでの加入は難しく、適応に苦戦することは珍しくない。今回は、冬の海外移籍で失敗した日本人選手を厳選して紹介する。
FW:大久保嘉人
【写真:Getty Images】
生年月日:1982年6月9日
移籍先:ヴィッセル神戸→ヴォルフスブルク(ドイツ)
移籍日:2009年1月3日
大久保嘉人は2004/05シーズン途中から1シーズン半を過ごしたマジョルカではまずまずの結果を残していた。しかし、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸を経て2度目の欧州挑戦となったヴォルフスブルクではインパクトを残すことができていない。
2008/09シーズンの冬の移籍市場でヴォルフスブルクへと移籍したが、彼が加入した時点でチームは完成されていた。結果的にこのシーズンに同クラブはブンデスリーガを制覇。中でも完成度が高かったのが不動の2トップで、得点王を獲得したグラフィッチと後にマンチェスター・シティなどでも活躍するエディン・ジェコを前に、大久保は出場機会を得ることに苦戦した。
リーグ戦で先発のチャンスを与えられたのは1試合のみで、それ以外の8試合は途中出場に。4月から5月にかけては途中出場の機会も与えられないなど、ベンチを温める日々が続いた。
翌2009/10シーズン終了後には南アフリカワールドカップ(W杯)が控えていたこともあり、プレータイムの少なさに大久保は半年でのヴィッセル神戸への復帰を決断する。自身2度目の欧州挑戦は無得点のまま終わりを告げた。
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