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「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあるが、サッカー界では若手選手を成長のために期限付き移籍させることが多い。しかし、すべての選手が順風満帆なキャリアを送ることができるわけではなく、才能豊かな逸材が武者修行先で伸び悩むことも少なくない。今回はレンタル先で苦しんだJリーグの逸材選手を紹介する。
※スタッツは12月17日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照
MF:松本凪生(まつもと・なぎ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年9月4日
保有元クラブ:セレッソ大阪
期限付き移籍先クラブ:モンテディオ山形
今季リーグ戦成績:14試合0ゴール0アシスト
世代別日本代表の常連だったMF松本凪生は期待に応えるパフォーマンスを発揮できずにいる。「ネクスト山口蛍」として注目を浴びていた頃を振り返ると、最近は伸び悩んでいる感じが否めない。
現在23歳の松本は、セレッソ大阪の下部組織で育った。2020年に同クラブでトップチーム昇格を果たすと、翌2021年は栃木SC、2022年から2023年はヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍。両クラブでコンスタントに出場機会を確保し、自信をつけた。
しかし、今季から期限付き移籍で加入したモンテディオ山形では厳しい立場に置かれている。
今季は公式戦20試合に出場したが、その合計出場時間は600分あまりとなった。決して少ないプレータイムではないが、昨季(2504分)、一昨季(1652分)と比較すると、その減少具合は凄まじい。
確かな実力はあるものの、ベンチ外の試合も少なくないことから、いまいち渡邉晋監督の信頼を掴みきれていないように見える。レギュラー陣を脅かすほどには至っていないのが現状だ。
山形への武者修行は今季限りとなっている。松本は環境を変えて、浮上のきっかけをつかむことはできるだろうか。
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