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日本代表 11年前

中国戦で予想される柿谷曜一朗の1トップ起用 ザッケローニ監督が柿谷に期待する仕事とは?

中国戦の前日練習で柿谷曜一朗が1トップに入った。これまで大きな信頼を寄せられた前田遼一とはプレースタイルが異なる柿谷。ザッケローニ監督が柿谷に求めるプレーとは? そして柿谷が1トップに入った際、日本代表に起こる変化とは?

text by 北健一郎

ザックジャパンの1トップに求められる役割

覚醒した天才・柿谷曜一朗。“セレッソの8番”が背負うエースとしての使命
柿谷に期待される役割とは?【写真:松岡健三郎】

 中国戦の前日練習ではセレッソ大阪の柿谷曜一郎がワントップに入ったという。本当にザッケローニ監督が柿谷をFWで起用するなら面白いことになるかもしれない。

 ザックジャパンにおけるワントップは「黒子」の役割が強い。具体的にはどのような仕事が求められるのか。

【1】最前線でDFラインと駆け引きをすることでFWとボランチの間のバイタルエリアのスペースを空ける。
【2】クサビのボールを背負った状態で収めて前線で時間を作る。
【3】ファーストDFとして高い位置からプレッシャーをかけてボールをサイドに誘い込む。

 どちらも決して派手な仕事ではない。

 だが、本田圭佑や香川真司、岡崎慎司といった2列目のタレントを活かすことや、高い位置でボールを奪いに行くというチームコンセプトを実行する上でワントップの役割は大きい。これらを忠実に、かつ高いレベルでこなせるからこそ、前田遼一はザッケローニ監督から厚い信頼を寄せられているのである。

 では、ザッケローニ監督は柿谷にも前田と同じようなことを求めるのか。おそらく、そうではない。柿谷は前田ほどにフィジカルが強いわけではなく、前田のように激しくプレッシングをかけられる選手でもない。「前田的」な要素は同じく選出されたサガン鳥栖の豊田陽平のほうが持っている。

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