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明治安田Jリーグは2024シーズンが終了した。三つ巴のJ1優勝争い、天国と地獄が交差した各カテゴリーの昇格プレーオフなど、最後まで目が離せない展開が続いた1年間だったが、その影には、様々な理由から一度もピッチに立てなかった選手もいる。今回は、今季のJリーグで出場ゼロに終わった逸材5人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
DF:溝口修平(みぞぐち・しゅうへい)
生年月日:2004年2月13日
所属クラブ:鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズのユース出身である溝口修平は、ファンの間で多くの期待を集めていた左サイドバック(SB)だ。だが、トップチーム昇格を果たした一昨季、2年目の昨季とほとんど出場機会を得られず、2024シーズンに至っては一度もピッチに立てなかった。
2022年2月に鹿島のトップチームへ昇格した時、溝口は大いなる希望に満ちていたことだろう。クラブユース出身者にとってトップチームは狭き門であり、ごく限られたエリートしか到達を許されない難関だからだ。
かつて相馬直樹や新井場徹といった名だたる左SBが活躍してきた鹿島において、同じポジションを主戦場とする溝口がユースからトップチームに駆け上がったという事実は、多くのファンの胸をときめかせたはずである。
溝口は、昇格初年度の2022シーズンにリーグ戦で出場機会を得られないまま1年を終えた。待望のリーグ戦デビューを果たしたのは2023年4月15日。第8節のヴィッセル神戸戦に途中出場し、ようやくプロとしてスタートラインに立ったかに思われた。
しかし、飛躍のシーズンになるかと思われた今季はリーグ戦出場ゼロ。それどころか、YBCルヴァンカップや天皇杯といったカップ戦でも出場機会がなかった。
2023年9月の練習中には左ひざの内側側副靱帯を損傷。当時は約6週間の離脱と発表(2023年10月1日公開/クラブ公式サイト『鹿島アントラーズ オフィシャルサイト | KASHIMA ANTLERS』より)されていたものの、今季を棒に振った事実を踏まえると予想外のアクシデントが続いたことが考えられる。
来季、20歳の若きSBは地元・茨城県の名門クラブでリスタートを切れるだろうか。