フランク・ランパード【写真:Getty Images】
英プレミアリーグのマンチェスター・シティに所属するMFフランク・ランパード(36)は、今季終了後にローン移籍を終え、夏に米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFC(NYCFC)に入団することを明言した。9日の米紙『ニューヨーク・ポスト』が報じている。
イングランドのレジェンドは公の場で「ここ数日間の嘘やナンセンスな報道を見て、自分の状況についてしっかりと明確にしたい」と述べた。
そして、「昨季、契約満了でチェルシーを離れたあと、2015年1月1日から2年間NYCFCでプレーすることを決めた。その後、ベストなコンディションを維持するため、提携先のシティから練習する機会をオファーされた」と移籍の経緯を告白。
さらに、「その期間は延長され、プレミアリーグのシーズン終了後にNYCFCでプレーを始めることになる。我々は最高の解決策を見つけるため、絶えず話し合いを行ってきた。今はNYでのプレーを心から楽しみにしている」と語った。
7月の入団会見時には市内で記念パレードを開き、地元サポーターの期待と興奮を呼んだ。しかし、ランパードの契約状況はあまりにも適当なものだった。
両クラブの親会社であるシティ・フットボール・グループ(CFG)の発表では、両者の間に存在したものは“契約”ではなく、ただの“個人同意”だったと弁明。いわば“口約束”のようなもので、公式の移籍手続きは行われていなかったようだ。
極秘に進められたシティとのフルシーズン契約により、NYCFCは創設初年度の大事なシーズンで早くも非常事態に直面している。
サポーター団体のリーダーは「我々が最も心配していることは、CFGがNYCFCへの興味を失ってしまうことだ」としながらも「NYCFCやリーグ全体が成長するため、我々も同様にランパードのような選手が必要なのだ」と、シティへの不満をほのめかした。
両国内で批判の対象となっているシティ・グループ内での移籍問題。ランパードは年間チケットを新たに購入したサポーターの信頼を取り戻せるだろうか。
【了】
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