決勝点を喜ぶ中国の選手たち【写真:Getty Images】
AFCアジアカップのグループB、サウジアラビア対中国の試合が10日行われ、終盤にセットプレーから奪った1点を守り切った中国が1-0で勝利した。
サウジアラビアはエースのアル・シャムラニがベンチスタート。対する中国はこれまで正守護神を務めてきた広州恒大のゼン・チャンではなく、山東魯能のワン・ダレイを先発起用。
さらに本来サイドの選手であるユー・ハイを1トップに、SBのジ・ジャンを右ウイングに配置して初戦に臨んだ。
序盤から両チームともにテンションが高く、ハイテンポな展開に。その後徐々に中国がペースをつかみはじめ、両サイドからのドリブル突破からクロスという形を中心にいくつかチャンスを作る。
だが、サウジアラビアも激しいフィジカルコンタクトを駆使して中国の攻撃を遮断し、得点を許さない。
43分にはウー・シが中央を突破してエリア内からシュートを放つも、GKアブドゥラーが指先で逸らし、ボールはわずかに枠の左へと外れた。
後半に入って60分、中国のCBレン・ハンがナイフ・ハザジをエリア内で倒してしまい、サウジアラビアがPKを獲得すが、PKはGKワン・ダレイに完璧に読まれており、ここまでで最大のチャンスを逃してしまった。
70分過ぎからは一転してサウジアラビアが攻勢に。PKを外してしまったナイフ・ハザジを中心に中国ゴールを何度も脅かす。
しかし、先制したのは中国だった。81分、ゴール右でFKを得ると、ウー・レイが30m近い距離から直接叩き込み、中国に待望の先制点をもたらした。
残り少ない時間で同点を目指したサウジアラビアだが、気持ちが空回りしてミスが増え、逆にカウンターから中国にチャンスを作られてしまう。
そして4分のアディショナルタイムでもワン・ダレイが守る中国ゴールをこじ開けることができず。初戦の勝ち点3は中国が勝ち取った。
この試合に勝利した中国は14日にウズベキスタンと、敗れたサウジアラビアは同日に北朝鮮とそれぞれグループリーグ第2戦を行う。
【了】