Jリーグ 最新ニュース
2024シーズンの明治安田リーグは全日程を終えた優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1~J3の全60クラブのホームゲーム入場者数を集計してランキング形式で1〜10位を紹介する。
10位:川崎フロンターレ
本拠地:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
収容可能人数:2万6827人
平均入場者数:2万1076人
2024シーズンの明治安田J1リーグを8位で終えた川崎フロンターレは、1試合平均観客数が2万1076人だった。
富士通株式会社とのネーミングライツ契約により、今シーズンからスタジアムの名称が等々力競技場から「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(U等々力)」に変更となったフロンターレは、昨シーズンの1試合平均観客数は1万9840人だったが、今シーズンはこれを上回り、観客動員が増加した。
今シーズン、リーグ戦で観客数が2万人を下回ったのは4試合のみで、最低でも第30節サガン鳥栖戦の1万8397人を記録している。収容可能人数2万6827人のスタジアムが多くの試合で満員に近い状態だったのは、クラブにとってポジティブな要素と言えるだろう。
シーズン最多の観客動員を記録したのは、最終節のアビスパ福岡戦での2万3603人だった。この試合では、試合後にセレモニーが行われ、退任が決まった鬼木達監督の挨拶もあったことから、1年間の戦いをねぎらう多くのファンがスタジアムを訪れた。
シーズンで2番目に多くの観客が集まったのは第11節の浦和レッズ戦で、2万3457人を記録した。同じ関東圏の人気クラブとの対戦とあって、多くの観客が来場することはある程度予想されていた。しかし、その後この観客数を超える試合が最終節までなかったのは、気になるポイントだ。シーズンの大半をボトムハーフで過ごした影響が、観客動員にも少なからず関係したと考えられる。
最終節に多くの観客が集まったのは、クラブへの今後の期待感が反映されているのかもしれない。U等々力では、今後改修工事が予定されており、2029年度末までの完成を目指している。改修後は収容可能人数が約3万5000人に拡大する計画だ。
スタジアムのキャパシティが増えても、現在のように空席が目立たない客席を維持するためには、ピッチ上の結果が重要なカギを握るだろう。