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【写真:Getty Images】
優勝争いの行方は
明治安田J1リーグは8日に最終節を行う。今季はヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、町田ゼルビアの3チームがリーグ制覇の可能性を残しており、三つ巴の優勝争いをどこが制するのか注目が集まっている状況だ。米スポーツ専門メディア『ESPN』が、J1の熾烈な優勝争いについて報じている。
最終節を前にして、首位の神戸が勝ち点69の得失点差+22。2位の広島が勝ち点68で得失点差+31。3位の町田は勝ち点66で得失点差+22という状況だ。神戸は勝利すれば優勝、仮に敗北したとしても他2チームの結果次第で優勝の可能性がある。広島と町田も優勝の可能性があり、三つ巴の状態で最終節に突入する。
同メディアは、「最も熾烈な戦いが繰り広げられたJ1のシーズンの一つとして記憶されるであろう今シーズン。3チームがまだ優勝の可能性を残したままシーズン最終週を迎える」と前置きし、各チームの状況と最終節の展望について伝えている。
まず首位の神戸については、「神戸の方程式はシンプルだ。勝てば、2年連続で国内最強のチームになる。また、週末にホームで戦う唯一のチームであり、苦戦中の湘南ベルマーレと対戦することも有利に働く」と述べた上で、「わずか1週間前に天皇杯で優勝し、ACL決勝ラウンド進出に向けて着実に前進しているヴィッセルは、24年を非常に幸せな形で終えることができるかもしれない」と、ホームでの試合ということも考慮すると、優勝にもっとも近いチームであると指摘していた。
次に2位の広島については、「一時は12ポイント差をつけられていたサンフレッチェが、突如現れて神戸の最大のライバルとなった。そのすべては7月中旬から始まった7連勝からだ。その連勝は、トルガイ・アルスランとゴンサロ・パシエンシアが加入し、得点力の高さでブラックバーンに移籍した大橋祐紀の大きな穴を埋めることになった時期と重なった」とここまでの戦いについて振り返り、「神戸が湘南に衝撃の敗北を喫した場合、得失点差で優位に立つガンバ大阪とのアウェー戦では引き分けでも十分だろう」と、広島の優勝可能性について言及している。
3位の町田に関しては、「サッカー史上最も注目すべき偉業の一つとなるはずだった」と前置きし、「決定的だったのは、町田が直接のライバル相手に力を発揮できず、神戸と広島との計4戦でわずか1ポイントしか獲得できなかったことだろう。しかし、ゼルビアのおとぎ話にはまだ最後の大どんでん返しが残っているのかもしれない。町田が鹿島との厳しいアウェイ戦で勝利し、神戸と広島がともに敗れた場合、両チームを追い抜いて史上最高のサクセスストーリーの一つを成し遂げることになるだろう」と、ライバルとの試合で勝点を得られなかったことが優勝争いに大きく響いたことを指摘しつつも、今季の昇格チームの躍進を高く評価していた。
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