海外日本人選手 最新ニュース
今季も世界各地で激戦が繰り広げられ、欧州をはじめとする各国のリーグ戦が中盤に差し掛かっている。その主役である選手の契約状況は常に注目の的だが、12月4日時点でまだ去就が不透明な選手も存在する。今回は、来季以降の契約が未定な日本人選手を6名紹介する。(成績は『Transfermarkt』を参照)
MF:藤本寛也(ふじもと・かんや)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年7月1日
所属クラブ:ジル・ヴィセンテ(ポルトガル)
2024/25リーグ戦成績:12試合5ゴール2アシスト
契約満了日:2025年6月30日
藤本寛也はポルトガル1部リーグのジル・ヴィセンテに所属し、10番を背負ってチームを牽引する活躍を見せている。今季ここまでリーグ戦全12試合にスタメン起用されており、5ゴール2アシストを記録している。
2020年に東京ヴェルディからポルトガルに活躍の場を移した藤本にとって、今季の5得点という数字は、すでにキャリアハイ。まだシーズン半ばであることを考えると、今後さらに記録を伸ばしていく可能性もある。なお、9月・10月のポルトガルリーグの最優秀MF賞にも選出されており、名実ともなった評価を与えられていることが窺える。
しかしクラブとの契約延長は今のところ伝えられていない。これだけの成績を残し、チーム側から何も打診がないのは考えにくく、藤本本人がステップアップのための移籍を画策している可能性はあるかもしれない。
現地メディア『GoalPoint』も今年10月の段階で「(来年)1月からは他のクラブと交渉ができ、フリー移籍が可能だ。このレベルを維持できるならば、獲得希望者は後を絶たないだろう」と報じている。
ヴェルディの下部組織で育った才能は、日本に帰還するにはやや早いようにも見える。しかし現在25歳。フル代表未経験の藤本にとっては、ナショナルチーム入りを目指す上でも悠長に構えている余裕はないかもしれない。
過去には鈴木優磨のように海外で圧倒的な成績を残しながら希望する移籍が実現しなかった例もある。その意味では、今冬から来夏の藤本の選択が重要になってきそうだ。