容易ではないレギュラー定着への道
2014年9月のアギーレジャパン本格始動後、新世代の象徴的存在として注目されつつあった柴崎岳(鹿島)。
初キャップを記録した9月のベネズエラ戦(横浜)でいきなり初得点を叩き出し、10月のジャマイカ(新潟)・ブラジル(シンガポール)2連戦でも連続スタメンに抜擢された。背番号7を背負い、「遠藤保仁(G大阪)の後継者」としての期待も大いに高まった。
だが、11月のホンジュラス(豊田)・オーストラリア(大阪)2連戦で遠藤を筆頭に、長谷部誠(フランクフルト)、今野泰幸(G大阪)らベテラン勢が復帰すると、様相は一変。
指揮官が本気で勝ちに行ったオーストラリア戦では出番なしに終わり、レギュラー定着への道が容易でないことを本人も再認識させられた。
実績あるベテラン勢に割って入り、定位置をつかむためにも、今回の2015年アジアカップ(オーストラリア)ではインパクトのある仕事を見せなければならない。22歳の柴崎にとって今大会が代表キャリアを大きく左右する節目となるのは、間違いないだろう。
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