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世界有数の才能が集まる欧州リーグには、今夏のユーロ2024(欧州選手権)で大活躍したラミン・ヤマルをはじめ、毎年のように各国の期待を背負う若手選手たちが台頭している。今回は、今季中に大ブレイクをしても不思議ではない21歳以下の期待のブレイク候補を紹介する(成績は11月25日時点)。
MF:イーサン・ヌワネリ(U-19イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2007年3月21日
所属:アーセナル
市場価値:1200万ユーロ(約19.2億円)
今季リーグ成績:6試合1得点0アシスト
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今夏のアーセナルでは、背番号10を背負っていたエミール・スミス・ロウを筆頭に、エディ・エンケティアとリース・ネルソン(※ローン移籍)ら多くの生え抜き選手が新たに活躍の場を求めた。そんな中、サポーターの期待を背負っているのが17歳のイーサン・ヌワネリである。
2022/23シーズンに15歳と181日という年齢で、プレミアリーグ史上最年少出場を飾ったことで知られる神童は、昨季の1年間でU-21チームの主軸を担った。年上の選手がほとんどという環境でリーグ戦2桁ゴールを達成すると、迎えた今シーズンからはトップチームの戦力として計算されている。
開幕直後こそ、あまり出場機会が訪れなかったが、マルティン・ウーデゴールが負傷離脱してからは徐々に出場機会を増やした。主に[4-3-3]の右のインサイドハーフと右ウイング(WG)で試合に絡んでおり、10月以降の試合では指揮官からの信頼が増したのか明らかにプレータイムが増えている。
レギュラー組との比較ではオフザボールの動きを中心に課題も多いが、オンザボールでは十分に勝負することができていると捉えても良いだろう。周りを見ながらのドリブルはアクセントとなっており、左足から放たれるシュートには可能性を感じさせる。
スタメンに抜擢されたリーグカップでは2試合で3ゴールを奪うと、ノッティンガム・フォレストとの第12節ではラヒーム・スターリングからのリターンパスを左足ダイレクトで沈めて待望のプレミアリーグ初ゴールを記録した。
離脱していたウーデゴールが復帰して以降も継続的な出場機会が期待されている。というのも、今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の試合増の影響で例年以上に過密日程となっており、仮に12月に行われるクリスタル・パレスとのカラバオ・カップ準々決勝に勝利すれば、昨季後半にアーセナルが調子を上げるキッカケとなったドバイキャンプを行った時期にも試合が組まれる。
こうした異常なまでの過密日程を乗り越えるためにも、絶対的な主軸であるウーデゴールとサカの2人の負担を軽減することができるヌワネリにはさらなる成長が待ち望まれる。引いた相手を崩して攻略するためには周囲との連係面での理解が必須で、オフザボールでの引き出しが増えると本格的なブレイクも近いだろう。