霜田正浩技術委員長【写真:ダン・オロウィッツ】
アジア杯を戦うオーストラリアでの事前合宿を行っている日本代表は、6日のトレーニングを完全オフとして休養に当てた。
報道陣の取材に応じた霜田正浩技術委員長は、オフを与えた理由について「(12月)29日からずっとやりっぱなしで来ている。ここから先もなかなかオフを取る機会が少ないんで、どこでオフを挟むかって言うのは非常に大事」とコンディションを上げる過程で不可欠であることを強調した。
特に、オーストラリアの1月の気候は日本とは真逆の夏。選手の体調が勝敗を分けるといっても過言ではないだけに、コンディション調整には最大限の注意を払っている様子。
その甲斐あって、ここまでは「順調に予定通り進んでいる」と満足げな表情を浮かべた。
さらに、体調不良だったFW豊田陽平が回復し、インフルエンザによってチームへの合流が遅れていたMF柴崎岳も復帰。23選手全員がそろったことには「チームも非常にいい雰囲気でできている。あとは初戦、思い切って戦ってもらって、日本のいいところを出して、しっかり結果を出してほしい」と喜んだ。
そして、その初戦となる12日のパレスチナ戦までは1週間を切った。対戦相手の印象を問われると「戦えるチーム。結構中東特有のフィジカルの強さを前面に押し出したサッカーをやってくる。侮れないと思う」と警戒。
さらに同組となったイラクとヨルダンへの印象については「若くて良い選手が沢山育ってきている」と述べ、気を引き締めた。
また、チームを指揮するハビエル・アギーレ監督は、サラゴサ時代の八百長関与疑惑がいまだ拭い切れていない状況での戦いとなるため、選手への影響を懸念する声もある。
それでも、「W杯で負けた悔しさを選手たちはまだ持っている。彼らは純粋にフットボーラーとしてこの大会に勝ちたい気持ちを持っている」と、あくまで大会に集中して連覇を果たすことへの思いを強めた。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→