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「それがなくなったらやめたほうがいい」川崎フロンターレ、小林悠の強い覚悟。それがチームの勝利に繋がると信じて【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグの第28節、浦和レッズ対川崎フロンターレが行われ、1−1の引き分けに終わった。雷雨の影響で中断となった8月の試合から、約3ヶ月の時を経て再開された後半の45分間。同点ゴールを決めた小林悠は、プレーする喜びを感じつつも、チームを勝たせられなかった”エース”としての責任を感じている。(取材・文:河治良幸)

異例の後半45分のみの試合

小林悠
【写真:Getty Images】

 川崎フロンターレは8月24日に雷雨で中断された浦和レッズとのアウェイゲームで、3ヶ月越しの後半45分を戦い、小林悠のゴールで追い付いて、1−1の引き分けで終えた。鬼木達監督は当時のスタメンから怪我で離脱中の脇坂泰斗に代えて小林をスタートから起用。これに応える形でセットプレーの流れからヘディングで決めた。

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 その同点ゴールに繋がったのは53分、相手のクリアボールを左サイドでカットした家長昭博が外側に張る三浦颯太に預けて、そこからパスを受けた大島僚太が、関根貴大に倒される形で得た左ワイドからのFKだった。

 三浦の左足のキックはゴール前の混戦をよそに、ファーサイドの安居海渡にギリギリ跳ね返されたが、右脇で佐々木旭が拾う。

 マイナスに折り返されたボールを家長がダイレクトの左足でシュートに持ち込むと、渡邊凌磨にブロックされたセカンドボールを川崎側が回収し、橘田健人が左サイドで構える三浦に戻した。浦和のプレッシャーが遅れたことで、三浦はファーストタッチで前向きにボールをコントロールすると、左足で中央にクロス気味のボールを入れた。

 この時、小林はセンターバックのマリウス・ホイブラーテンより少し手前に構えており、速い軌道のボールの下の方をうまく頭で当てて、ボールを浮かすことで、小林に競りかけるホイブラーテンを越えて、GK西川周作の頭上を破るゴールとなった。

 小林は同点ゴールを次のように振り返った。

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