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「全然満足してない」藤枝MYFCが極めるべき「勝負の際」。“ハイエナジー・フットボール”が口だけではないことを【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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 2025明治安田J2リーグ第4節が9日に各地で行われた。藤枝MYFCは敵地でヴァンフォーレ甲府と対戦し、3-3でドロー。2度リードを奪うも守りきれなかった。「勝ち点2を失った」とは須藤大輔監督の言葉。“ハイエナジー・フットボール”を掲げるチームは、まだまだ“勝負の際”にこだわらないといけない。(取材・文:河治良幸)

「勝ち点2を失ったよねという話をしました」

藤枝
【写真:Getty Images】

 藤枝MYFCはアウェイでヴァンフォーレ甲府と対戦。点の取り合いとなるシーソーゲームで終盤まで3-2とリードされたが、後半アディショナルタイム6分のコーナーキックから大卒ルーキー中村涼のゴールで追い付き、3-3で引き分けた。

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 前節は試合直前に集団食中毒という困難な状況に陥り、ベンチメンバーも埋まらない中でブラウブリッツ秋田を相手にシーズン初勝利を飾った。須藤大輔監督は「前節の秋田戦で非常事態の中、新しく入った選手が躍動して勝ち点3を手繰り寄せました。その勢いを、この試合でも継続して、より火の量を増やしていきたいということで臨みました」と振り返る。

 苦しい時期を乗り越えた選手たちが、甲府戦でも最後まで諦めずに追い付いた事実を喜びつつも「勝ち点1は得たけど、逆を言うと勝ち点2を失ったよねという話をしました。もっと自分たちに厳しくベクトルを向けてやっていきたい」と戒めることを忘れなかった。

“ハイエナジー・フットボール”を掲げる藤枝は攻撃的なポゼッションをベースに相手を押し込むスタイルを打ち出している。甲府戦では、藤枝の選手にとって芝が乾いてボールが走りにくく、風の影響もあったようだが、それでも60%のボールポゼッションを記録した。ボールを繋ぎながら、積極的にゴールに向かう姿勢がアウェイでの3得点につながったが、須藤監督は「失点というのは試合の中では出てくる。でも2失点で止めましょうという話はしました。そうすれば、3点取れる力はわれわれにはあるので。ただ、やっぱり3点目を取られてしまうと、どうあがいてもキツい」と心境を語った。

 この結果に関して「確かに勝ち点1を何とか取れたっていう見方もありますけど、選手たちはすごい悔しがっていた」と語るのは、今季ジュビロ磐田から加入した金子翔太だ。

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