FC東京の牽引役となり、成長を続ける森重
FC東京の森重真人がEAFF 東アジアカップ 2013 SAMURAI BLUE(日本代表)メンバーに選出された。
発表時、小平のクラブハウスで待望論もあると森重に言うと、彼は「闘莉王じゃなくて?」と訊き返す。
「……いま知ったので、期待に応えられるようにやりたい」
コンフェデレーションズカップに於ける大量失点で、日本代表、とりわけディフェンス陣への評価は厳しいものとなった。
「同じディフェンダーとして(その評価は)腑に落ちない」と述べるいっぽうで、今野泰幸、吉田麻也といったレギュラー陣のなかに入っていきたい、という意思を明確にした。
森重はどちらと組んでもうまくやれるだろう。
東京がJ2にいた2011年シーズン、森重は今野とセンターバックのコンビを組んでいた。今野が左、森重が右だった。今野に比べて身長の高い森重は自然と跳ね返し役になる。今野がガンバ大阪へと移籍したあとの12年からは左のセンターバック、今野がいた位置でディフェンスリーダーとなり、キャプテンマークも巻いた。3バックの中央はこれまで高橋秀人が入ることが多かったが、最近の練習では森重が務めたこともあった。
「自分なりに答えを出してやっていくことが自分の成長につながる」
チームの牽引役として、森重は成長した。東京に加入した2010年は警告を受けることが多く、実力的には先発のポジションを確保しながらもサスペンションで出場できない試合が多かった。
J1第2節の対浦和レッズ戦、同第19節の対セレッソ大阪戦では、それぞれ二回の警告を受けて退場処分になっている。
「チームに迷惑をかけた」と反省、2012年シーズンのJ1では一年を通じてイエローカードはわずかに二枚だけというレベルに減少した。Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦では89分に一発退場となっているが、これに負けたら終わりという試合の終了間際だけにあまり責められない。
確実に安全運転になってきている。