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明治安田J1リーグ第36節、東京ヴェルディ対ヴィッセル神戸が10日に行われ、1-1の引き分けに終わった。首位に立つ神戸にとっては手痛いドローとなったが、負傷で欠場した酒井高徳に代わって右サイドバックを務めた鍬先祐弥にとっては貴重な経験になったことだろう。(取材・文:加藤健一)
「うちの守備が良かったわけでもなかった」
試合後に選手たちが報道陣の取材に応じるミックスゾーンには、勝利を逃した悔しさが充満していた。悔しさを言葉にする選手、切り替えて前を向こうとする選手、悔しさのあまりミックスゾーンを素通りする選手など、反応は様々だったが、それぞれが勝ち点1という結果を受け止めて前を向こうとしていた。
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コーナーキックの流れから、山川哲史が右足シュートでゴールネットを揺らしたのは、開始わずか7分のことだった。得てして早い時間の先制点は、先制したチームを固くさせる。ヴィッセル神戸も例外ではなかった。90分まではなんとか耐えることができたが、91分、山見大登のクロスがマテウス・トゥーレルに当たり、オウンゴールに。土壇場で1-1の同点に追いついたヴェルディが勝ち点1を持ち帰った。
「いい時間で先制点が取れたんですけど、そのあとはボールを持たれるシーンも多くなって、それほどうちの守備が良かったわけでもなかった」
吉田孝行監督はこう試合を振り返る。先制を許した東京ヴェルディが意図を持ちながら積極的にボールを動かすのに対し、神戸はなかなか奪いどころを定められず、主導権を握れないまま苦しい時間を過ごしていた。