怒りをあらわにするアギーレ監督【写真:Getty Images】
日本代表は4日、アジア杯へ向けた合宿を行っているオーストラリア東部セスノックでクラブW杯3位のオークランド・シティ(ニュージーランド)と練習試合を行い、2-0で勝利を収めた。
試合後に報道陣の取材に応じたハビエル・アギーレ監督は、試合内容について「相手がいいプレーをして、こちらのいいプレーを要求したところがよかった。非常に強度の高いトレーニングになった」と一定の満足感を示した。
しかし、チャンスを作りながら多くの得点を奪えなかったことには「ペナルティエリアの中で4対1になっているのにラストパスを相手に渡してしまう場面があった」と課題も指摘。
まだ練習試合ということもあって、この日はベンチに座っている時間が長かったものの、後半には「(日本語で)オコッテイマシタ」と本人が語るようにヒートアップする姿も見られた。
そのため、12日(月)に控えるパレスチナとの初戦に向けて「本田はイタリアで沢山のゴールを奪っているし、岡崎もヤット(遠藤)も奪っている。パレスチナ戦に今日決まらなかったゴールを取っておいてくれればと思っている」と本大会での爆発に期待を寄せた。
一方で、カウンターからピンチを招いたものの無失点に抑えた守備陣については「良いプレーをするチームと対戦して危ない場面を1回のみに抑えたことはよかった。いい守備ができたと思う」と手応えを口にした。
また、注目のスタメンに関しては、この試合ではGKに川島、DFには酒井高、塩谷、森重、長友、アンカーには長谷部、インサイドハーフは香川と遠藤、ウイングには右に本田、左に乾、そして1トップに岡崎を起用。
指揮官は「コンディションのよかった選手。フィジカル的にもメンタル的にも」と、現時点のベストメンバーを選出したことを明かしたが、「代表レベルだと、どの11人を選んでもプレーはできると思う。23人の中から私にとってのベストイレブンを毎回選びたい」と選手同士の競争心を煽った。
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