スティーブン・ジェラードがリバプール退団の理由を語った【写真:Getty Images】
つい先日リバプール退団を発表したスティーブン・ジェラードが、3日に公開されたクラブによる独占インタビューで退団を決めた理由やいまの想いを語った。
まず、シーズンを半分残したこの時期に退団を決断したことについて問われると、ブレンダン・ロジャース監督との会話が引き金になったと明かす。
「彼は僕に、僕のためにもチームのためにも僕のプレー時間を管理する時だと言った。僕にだってそれが誰にとっても正しいことだというのは理解できる」と語り、受け入れるまでに時間を要したようだ。
一方で、ロジャース監督の能力を絶賛。「24歳の時にブレンダンに会えたらよかったのにと思う。そうだったら僕たちが一緒に獲得した多くのタイトルについて話すためにここに座っていたと思うから。
現実はブレンダンがこのクラブにやって来たのは僕が32歳の時で、10年前からその関係を始められなかったことは残念でならない」と昨季リーグ2位に導いた指揮官への想いを語っている。
そして誰もが注目していた新天地について、シーズン終了後のアメリカ挑戦を明言した。しかし、「いまはまだどこのチームとも決まっていない。決まればすぐに発表するよ」と具体的なチーム名まで明かすことはなかった。
8歳の時からリバプールでプレーし、外の世界を知らないまま現役を終えるのではなく、短い時間でも違う世界を経験したいと考えて退団を決めたとも語ったジェラードは、最後の半年で「トロフィーを獲得して、チームをトップ4にして去りたい」と宣言。
「僕は最後までここにいるし、ボールを蹴る最後の瞬間まで戦い続ける」と力強く語った。5日にはFA杯3回戦のウィンブルドン戦が控えているが、ウェンブリーでの決勝戦はジェラード35歳の誕生日と同じ日に行われる。
インタビューの終盤で、リバプールでの最後の瞬間はどのようになるかと質問されると、「最後のトレーニングや最後の試合は拷問のようだろう。“さよなら”を言うのはとても難しいだろうね」と25年以上を共にしたクラブへの想いを口にしたジェラード。
それでも「多くの人には“さよなら”ではなく“またね”って言えるといいね」と将来の再会を約束した。
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