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YBCルヴァンカップ決勝が2日に行われ、名古屋グランパスはアルビレックス新潟と対戦し、PK戦の末に頂点に立った。この試合でPKのラストキッカーを務めたのがFW山岸祐也。練習ではなかなかPKを蹴らせてもらえず、試合当日も当初は7番手を担う予定だったが、長谷川健太監督から土壇場で5番手に指名された。その理由とは。(取材・文:藤江直人)
「お前は去年、外しているからダメだ」
【写真:Getty Images】
天国と地獄とを分け隔てる運命のPK戦を前にして、名古屋グランパスを率いる長谷川健太監督はキッカーを務める順番通りに、選手たちの背番号が記された磁石をマグネット盤に並べていった。
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1番手には大会初優勝を果たした3年前にMVPを受賞したMF稲垣祥の「15」が、2番手には守護神ミチェル・ランゲラックの「1」が貼られている。3番手と4番手にはともに途中出場のMF山中亮輔の「66」とFWキャスパー・ユンカーの「77」が続き、5番手にはDF河面旺成の「24」の磁石が貼られていた。
雨中の国立競技場でアルビレックス新潟と対峙し、3-3のままPK戦に突入した2日のYBCルヴァンカップ決勝。自身の「11」が記された磁石が7番目に配置されているのを見た山岸は、心のなかで「ここでも蹴らせてもらえないのか」とつぶやきながら、長谷川監督とのやり取りを思い出した。
「試合前日にPK練習があって、健太さん(長谷川監督)から1人が指名されて、その選手が試合中にPKを獲得した場合のキッカーを務めるんですけど、僕、一度も指名されていないんですよ。なので、夏くらいに健太さんに『僕、蹴れます』と言ったら『お前は去年、外しているからダメだ』と」