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“メシロナ”がいなければ…。バロンドールを受賞していたはずのスター選手(3)51年ぶりの快挙は夢に。GKの常識を変えた男

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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2024年のバロンドール授賞式が現地時間28日に行われた。21世紀における「バロンドール」といえば、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの存在が際立ったが、中には彼らを抑え世界一の称号を手にしても不思議ではなかった選手も存在した。今回は、“メシロナ”がいなければバロンドールを手にしていたであろう選手を紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)

GK:マヌエル・ノイアー(2014年)

2014年マヌエル・ノイアー
【写真:Getty Images】

生年月日:1986年3月27日
当時の所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
13/14シーズン公式戦成績(クラブ):51試合25クリーンシート
13/14シーズン公式戦成績(ドイツ代表):14試合8クリーンシート
同年のバロンドール受賞者:クリスティアーノ・ロナウド

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 2014年のマヌエル・ノイアーがバロンドールを受賞できないのならば、ゴールキーパーがこの偉大な賞を獲得することは不可能なのかもしれない。

 シャルケからバイエルン・ミュンヘンへと移籍したノイアーは、すぐさまクラブの正守護神として活躍を見せた。バイエルンでの3シーズン目となった13/14シーズンは、新たに監督に就任したペップ・グアルディオラのもとで国内2冠を達成している。

 優れたシュートストップはもちろん、卓越した足元の技術や果敢な飛び出しなど、まさに11人目のフィールドプレーヤーと言うべきプレーの数々はまさに画期的で、現代型GKのロールモデルにもなっている。シーズン終了後に行われたFIFAブラジルワールドカップでも優勝を成し遂げ、同選手にとって最高の1年となった。

 この活躍が認められ、ノイアーはバロンドールの最終候補にノミネートされた。GKのノミネート自体、2002年のオリバー・カーン以来の快挙で、「バロンドールはノイアーに違いない」(独紙『ビルト』より引用)とあるように、ノイアー優勢の声が強かったといえる。

 それでも、栄光は2年連続でクリスティアーノ・ロナウドの手に渡った。この年のロナウドはラ・リーガ得点王に輝き、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も制覇。特にCLでは1試合を除き出場した全試合でゴールを記録する鬼神の活躍だった。

 1963年に受賞したレフ・ヤシン以来2人目となるGKでのバロンドール獲得とはならず、この年以降、ノイアーほどバロンドールに近づいたGKは現れていない。

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【了】

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