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「SBの悩みというか…」なでしこジャパン、北川ひかるはまた進化する。内田篤人コーチから吸収するもの「本当に…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 サッカー日本女子代表は26日、国立競技場で行われた国際親善試合で韓国女子代表に4-0で快勝した。指揮官が正式決定していないなかで、なでしこジャパンはパリ五輪後初のゲームを勝利で終えている。この一戦のあと、先制点を挙げた北川ひかるが自身のゴールを振り返りながら、新体制のチームについて語った。(取材・文:藤江直人)

「好きですねぇ、みなさん。それ、狙っていますよね」

サッカー日本女子代表DF北川ひかる
【写真:Getty Images】

 国立競技場のメインスタンド下に設けられている取材エリアに、ちょっぴり甲高い声が響いた。

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「好きですねぇ、みなさん。それ、狙っていますよね」

 笑顔を浮かべながら質問の意図を指摘した左サイドバックの北川ひかるが、周囲に何重もの輪を作っていたメディアの爆笑を誘った。32分に決めた自らの先制ゴールを皮切りに、韓国から大量4ゴールを奪い、守っては被シュートわずか4本で零封した26日の国際親善試合後のひとコマだった。

 北川が突如としてそう切り返してきたのはなぜなのか。答えは韓国戦に臨むなでしこジャパンに臨時入閣した、現役時代はサイドバックとして活躍した内田篤人コーチの存在を問う質問に対してだった。

 韓国戦限定で監督代行を務めた日本サッカー協会(JFA)女子委員会の佐々木則夫委員長から、内田コーチは特にセットプレーに関する全般を一任されていた。そして、両チームともに無得点の均衡を破った北川の代表通算2ゴール目は、試合開始から数えて4本目となるコーナーキック(CK)から生まれていた。

 キッカーのMF長谷川唯が右からクロスを放つ直前。北川はファーサイドの後方で、数人のチームメイトたちと集団でポジションを取っていた。次の瞬間、ニアサイドへ向かって猛然とスプリント。慌てて反応した相手選手よりも早く宙を舞い、低く速い弾道を描いてきたボールに頭をヒットさせた。

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