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え、早すぎ!? 欧州から一瞬で帰ってきた日本人選手(2)主力→まさかの冷遇…。愛するクラブへ復帰したレフティー

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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日本サッカー界では、欧州クラブで主力として活躍する選手が続々と出てきている。だが、過去を遡ってみると、実力があるにも関わらず短期間で海外挑戦を終えて日本に戻ってきた選手たちもいる。今回は、様々な理由により欧州クラブ在籍1年未満で帰国した日本人選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照

DF/MF:太田宏介

元日本代表DF/MF太田宏介
【写真:Getty Images】

生年月日:1987年7月23日
移籍先:FC東京→フィテッセ(オランダ)
在籍期間:2016年1月~2017年1月

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 左SBを主戦場とする太田宏介は、左足から繰り出される高精度のキックで多くのファンを魅了した。2023シーズン限りで現役を引退した男のキャリアには、およそ1年と短期間の挑戦に終わったオランダでの日々が確かに刻まれている。

 2015シーズンにJリーグ史上初となるDF登録選手として2年連続2桁アシストを達成した太田は、誰もが認めるFC東京の絶対的レギュラーだった。極東でゴールを生み出し続ける攻撃的SBに対し、最も熱心にアプローチをかけていたのがフィテッセで、太田は2016年1月にオランダへと渡る。

 シーズン途中の加入ながら、太田は2015/16シーズンから左SBとしてレギュラーに定着。エールディヴィジでは出場停止を除く全試合(16試合)に出場し、3アシストをマークした。

 だが、翌2016/17シーズンになると守備的な戦術を採用したヘンク・フレーザー新監督が太田を冷遇。後に指揮官の信頼を勝ち取りレギュラーに復帰したものの、一時はカップ戦要員とみなされていた。

 紆余曲折を経てオランダで着実にキャリアを前進させていた太田だったが、2017年1月には古巣・FC東京への復帰を決断する。フィテッセは残留を強く望んでいたが、太田には“青赤の血”が流れていたのだろう。以前から公言していた海外でのステップアップよりも、心のクラブに忠誠を尽くすことに魅力を感じたのかもしれない。

 フィテッセでの実りある経験を糧に、日本復帰後の太田はレギュラーとしてFC東京を支えた。2019年7月に名古屋グランパスへ完全移籍するまで、J1リーグで通算61試合に出場。オランダでさらに磨きがかかった悪魔的な精度の左足を武器に、2得点13アシストをマークした。

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【了】

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